2014年5月20日火曜日

小池たかしの寝言『 漫画家地獄変 』その②

編集部のから、その漫画の続編をかけと言われ、必死にプロットを描いていきました…。

…しかし……ダメ!

みーんな没!!

だいたい担当編集者は、自分の受け持ちの漫画家がヒットすれば、出世できるもんなんで、は次第に焦り出し、どんどん電話での言葉もきつくなってきました…。

考えてみれば、あの1作はまったくのラッキーヒット、ビギナーズラックだったのです。

自分には、それまでに、ためたものもありませんしたいした才能もない…。

どんどん焦り出し、必死でプロットを描き続けました。

そして、なんとか2作目もメドが立ってきた頃、ボクには3作目は無理だと気付きました…。

絶対にかけん!…と。

それでもは、しまいには夜中に酒に酔って電話してきて、大声で
『なにしてる!早くプロットをかけ!』と、怒鳴る始末…。

ついにノイローゼとなり、夜も寝られず食事も喉を通らなくなってきました

そんな状態ですから、プロットなんか1枚も描けません…

まさに地獄の日々でした…。

しかしその後も、まだまだ、もっとすごい地獄は続くのですが
それは、またの機会に…。

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